編入体験記(東京農工大学工学部化学システム工学科)

はじめに

東京農工大学工学部化学システム工学科を受験した理由は、化学工学と触媒化学を学びたいのと、先輩からの評判が非常に高かったのが主な理由です。本命である名古屋大学と範囲も似ているため負担になりにくく、第二志望校として受験しました。

 

農工大受験で注意する点として、一般の募集人数が推薦の結果に影響されるということです。化学系学科の定員が約6人であるため、残った枠を一般で争う形になります。

 

平成30年度の一般での倍率

  • 化学システム工学科 受験者7人 合格者3人
  • 有機材料化学科   受験者5人 合格者4人
  • 応用分子化学科   受験者13人 合格者3人

この年は応分の倍率が異常でした。

 

試験1日目(筆記試験)

 

数学(90分)

農工大の数学は傾向が例年同じ且つ、難易度も高くないので満点狙っていきたい。というか他の受験者も満点を取ってくるので絶対に取らなければいけません。

なお、私は計算ミスなど大ポカをやらかしていました。

出来は6割くらい

 

英語(90分)

長文読解が2問と40~60文字くらいの英作文

  • 長文読解1 音を合成したらハンプティダンプティの声になった
  • 長文読解2 natural medicineとunnatural medicineの違い(薬における化学的療法と民間療法の違い)
  • 自動運転の車が賛成か否か、自分の意見を40~60字で記述する問題

難易度はそこまで高くないため、前もって準備すれば問題なく対処可能だと思います。

出来は9~10割くらい

 

理科{物理+化学}(75分+75分)

一番差が出やすい科目だと思います。理科のしんどいところは物理を終えた後、すぐに化学が始まるのでつまり、150分ノンストップで解かなければならない点です。

 

物理

投石器に設置されている石の各運動方程式を求めたりする問題でした。力学が苦手な私は手も足も出ず、書けるところだけ書いて、ほとんど白紙に近い形で提出することになりました。

 

電磁気はあまり覚えていませんが、点電荷クーロン力と電界、最後に電位を求める非常に基本的な問題でした。

出来は合わせて5割くらい

 

化学

本当に申し訳ないのですが、ほとんど覚えていません。

有機化学無機化学、物理化学からそれぞれ出題されます。

農工大の過去問は公開されるのでそちらを参照してください。

出来は6割くらいと学校の受験報告書に書いてました。

 

試験2日目(口頭試問・面接)

化学系学科の口頭試問・面接は4つの部屋を巡って行われます。

 

第1R 有機化学&英語の部屋

  • A4の英語で書かれた実験操作を和訳して答える問題
  • アルコールの酸化的合成と還元的合成とそのどちらでもない合成を答える問題

第2R 無機化学の部屋

  • CO と N3を Lewis 式で書く問題
  • VSPER で SF4を書く問題

第3R 物理化学の部屋

  • Cv と Cp を定義式で書き、両者の関係式を書いた後、その式は何というか説明(要はマイヤーの式)
  • ラウールの法則とヘンリーの法則の違い
  • ギブスエネルギーとヘルムホルツエネルギーの違い

後二つありましたがポンコツ故忘れました。

 

第4R ただの面接

質問内容

  • 志望動機
  • 試験の出来
  • 農工大に入った後でやりたいこと
  • 将来の夢
  • 英語の資格(TOEICなど)
  • 併願大学の状況
  • 全部受かったらどこに行くか
  • 同じ高専でほかに農工大の受験者はいるか

まとめ

農工大を受験するにあたって、数学、英語は基本的な問題が多く、例年通りであるため基礎の徹底が重要だと思いました。

物理、化学に関しても範囲が広いため、早い段階から対策することが大事です。

しかし、試験の傾向に癖がそこまでないため、併願しやすい大学だと思います。